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  1. TAM

    TAM

    2010-04-14 (Wed) 23:17

    さらっと読めちゃうのう。
    君、後で、纏めて冊子にしたら?
    途中までだが、俺は面白いと思った。
    そうか…小説ってこう書くんだな…orz

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つたえたい

調子に乗ってツイッターでネタ振り募集したら、恐ろしい数のリクエストで逃げ道が無くなった罠。
そんなわけで、777に最速で振ってくれたはみゅんさんリクの天霖である。





「話を聞いて居るのか!?お前は!?」
「ッ…もう良いでしょ!!いい加減にして!!」

「待ちなさい、天子!!」





その日。
天子は憤慨していた。
数日前に暇を潰そうと監視の目を盗み、地上に降り立ったは良いのだが、そこで閻魔の説教に耐える隙間妖怪に遭遇。
笑い者にしようと接近したのが運の尽き。纏めて説教くれてやるとばかりに巻き込まれ、正座でその場に三刻半。終わった所で隙間に放り込まれ、突き出された先は親の目の前と来た。
ここから先は想像にお任せする。
もう一度言おう。
天子は憤慨していた。
「だいたい何でこんな目に…あの隙間妖怪め…」
そもそも勝手に抜け出した事が問題なのだが、そんな事には気が付かない。
どれだけ年月を経ようと、精神年齢が追い付かなければ少女は少女なのである。
「とにかく、あいつに仕返ししないと腹の虫が収まらないわねぇ…どうしてくれようかしら」
そこでふと、地上にある古道具屋を思い出す。
以前黒白の魔法使いに連れられて訪れた彼の店だが、聞けばあの憎たらしい隙間妖怪も訪れるとか。
店主と顧客の関係とは言え、ある程度の情報は持ち合わせて居るだろう。
何かしら、仕返しのヒントになるかも知れない。
「行くだけ行ってみよっか…屋敷に居ても、何も起きないし」
先程漸く解放されたばかりなのだ。
このまま残って、親にまた説教されては堪らない、とばかりに屋敷を飛び出した。



「邪魔するわよ、店主」
「いらっしゃい、ここに来るのは二回目だね」
「相変わらず此所は埃っぽいわねぇ、掃除しなさいよ」
「古道具屋だからね。適切な雰囲気が必要なのさ。さて、本日は何をご所望かな?」
「別に。物を求めに来た訳じゃないわよ」
「出口はそこだ。歩いて帰ると良い」
「求めるはモノに在らず。話が訊きたいのよ」
「蘊蓄の有る話でも?」
「単刀直入に言うわ。あの隙間妖怪について」
「八雲紫、かい?どうしてまた」
「色々あって、少し仕返しでも、ね」
「話を聴かせてくれないか?粗茶位は出すよ」





出された緑茶と茶菓子は、意外にも人里の高級品だった。
「客でも無い相手には態度が悪い男」とは黒白と紅白の評だったが、茶の出し方などを見ればその根底には確かに、商売人としての気質が窺える。
「意外だったわ。案外商売人しているのね」
「恩師に叩き込まれてね。例え利益に成らずとも、出来うる限りの礼を持って尽くせ、とね」
「あの二人は?」
「論外だ。勝手に物を漁るわ、ツケと称して商品を持って行くわ。この玉露と饅頭だって漸く手に入れたのに、あの二人と来たら…」
「判った、判ったわよ。それより本題に入りたいわ」
目の前の店主は、話の腰を折られる事が余程嫌らしい。
関係無い話題で愚痴られても不快なだけだと言うのに。
暫く不機嫌そうにしていたが、話すよう促して来たので、ここに至るまでの話を語った。
話を一通り聴き終わり、手にした玉露で一息着いて開口一番、
「君は随分子供っぽいな」
「あんたには言われたく無いわよ」
「ふむ、少女とはいえ、天人と聞いて居たからね。もっと理知的な思考をすると思ったが」
「どういう意味よ」
「言葉の通りさ。結局の所、君が無断で屋敷を抜け出したのが原因じゃないか。」
「だって暇なんだもの」
「理由になっていないな。せめて一言、断りを入れれば良いだろうに」
「あの親に何を期待しろっていうの?どうせ難癖つけて外に出さないに決まってるわよ」
「親と対話をしたことは?」
「無いわよ。無駄だもの」
「話にならないね。意思を伝えない者が理解される訳が無いだろう」
「あの怒ってばかりの二人が?話を聞くとでも?」
「聞くさ」
「何で解るのよ」
「君の親が咎めていたのは、無断で天界を抜け出したことだ。地上に降りた事自体を責めた訳ではない」
そう言って、また湯飲みを一啜り。
「それで?」
「その様子では、君は親を説得すらした事が無いようだね。自分の意思を確りと伝えれば、愛娘の考えを頭ごなしに否定はしないだろうさ」
「どうしてそんな事まで解るのよ」
「解るさ。僕の場合は妹分だがね」
「黒白と紅白?」
「確かにあの二人の行動には何時も手を焼かされる。本気で叱りつけた事も何度もあったさ。それでも…」
「それでも?」
「…それでもやはり、最後には認めて、甘く接してしまうのが、保護者って奴なんだよ」
「………。」
「血縁も何も無い、半妖と人間でこうなんだ。腹を痛めてまで、望まれて生まれてきた君が、愛されて居ない訳が無いさ」
「だからって、今更どう言えば…」
「言っただろう?自分の意思を伝えるだけで良いと」
顔を上げるとそこには、包みに丁寧に仕舞われた茶筒と菓子折り。
「持っていくと良い。人里一の店が太鼓判を押した、絶品中の絶品だ」
「私、対価なんて持って…」
「譲ると言っているんだ。茶でも飲みながら、理解し合えるまで、ゆっくり話し合うと良いさ」
「………わかった。」
彼に手渡された包みを持って、ドアの前で一言、
「………ありがと」
これだけ世話になって、こんな事しか言えなかった。
「またのご贔屓を」
彼の声を後ろに聴きながら、私は空へと舞い上がった。
不思議な安心感に包まれながら、大嫌いな筈の二人が居る、屋敷を目指して。





数日後。
「お邪魔するわよ」
「やあ、いらっしゃい」
「この前と何も変わって無いじゃない。掃除する気有るの?」
「言っただろう?適切な雰囲気だ、と。それで、本日はどのような御用向きかな?」
「二人から…父様と母様が、お礼を、って」
「僕が何かした覚えは無いよ」
「美味しいお茶と菓子折りをありがとう、だって。私達も昔、地上に住んでいたから。とても懐かしいって言ってた」
「喜んで頂いて、何より」
「それと、あの事も話した」
店に入ってからずっと、顔も上げなかった彼の、ページを捲る手が止まる。
「ちゃんと話したら、解ってくれた。たまになら、って」
「…それは何より」
彼の微笑みを見たのは、これが初めてだった。つられて、笑みが溢れる。
久しぶりに、心の底から笑えた気がした。
今なら、言える。素直な気持ちで。



「ありがとう」
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  • Date : 2010-04-16 (Fri)
  • Category : SS
1

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  1. TAM

    TAM

    2010-04-14 (Wed) 23:17

    さらっと読めちゃうのう。
    君、後で、纏めて冊子にしたら?
    途中までだが、俺は面白いと思った。
    そうか…小説ってこう書くんだな…orz

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