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こどもごころ、おとなごころ(3)

遅くなって申し訳ない。

続きをどうぞ。











ぱちり、ぱちりと、音を上げて爆ぜる炭。

網の上で香ばしい香りを放つのは、旬に入ったばかりの玉蜀黍。

その上にたっぷりと塗りたくられたのは、食欲をそそる芳香を放つ、紫。

弾ける様な音を奏でるそれを、威勢の良い青年が取り上げ、紙袋を取り出す。

「お待たせしました、稗田様。これ、宜しければ・・・」

「あら、有難う御座います。ご夫妻にも宜しくお伝え下さいませ」

そういって、屋台の主から袋を受け取る。

代金を渡すとすぐさま、袋を漁り始めた。

当主の振る舞いはどうしたのやら。

ほら見ろ、笑われているじゃないか。

そんな僕の視線も気にせず、目を輝かせながら齧り付いている。

こうやって買い喰い出来る事が、余程嬉しかったらしい。

青年と共に苦笑しつつ、懐の懐中時計を取り出して、視線を文字盤へと向ける。

あれから一刻ほど経つ。

あの後僕たちは、気の向くままに屋台や露天の立ち並ぶ通りを練り歩いていた。

去年までの彼女は、祭りの運営に携わる立場に居たため、こういった催しで遊べる機会が無かったのだろう。

僕を荷物持ちに仕立て上げると、目に付いた屋台を片っ端から制覇していく。

どうやら屋台の男衆や露天商たちにも事前に話が通っているらしく、あらかじめ準備していたように商品を渡してきた。

おかげで僕の左手には、屋台料理の数々と、綿菓子や人形焼などの包みが詰められた袋が山の様に。

いい加減、手が痛くなってきたのだが、さっきからこの子は疲れた素振りを見せない。

一口ぐらい寄越しても良いと思うのだが。



「なあ、阿求」

「はひ?」

「・・・まあ良い。何処か休めそうな場所に行きたいんだが」

「何故です?」

「いくら僕が半妖とはいえ、この暑さの中で連れまわされるのはさすがに堪える。君は疲れていないのかい?」

彼女は不思議そうな顔をすると、

「貴方より小さな私が平気なのに、もう疲れたとは。情けないですね」

君は子供だからだろう、とは言えなかった。

「・・・先程から屋台を巡っているのに、客人の筈の僕に対する持て成しは無いのかな?」

「祭りの案内が貴方の役目だと思いましたが」

「僕が客人だ、という体での話だろう。何か冷たい物でも買って、一息入れたい所だよ」

「でしたら、其処の氷菓子屋にでも寄りましょう。丁度かき氷が食べたかった所です」

「・・・解りました、稗田様・・・」

ハァ。








暖簾を潜って入った店内は、祭りの見物客で盛況を見せていた。

受付の女性に促され、奥座敷へと案内される。



「へえ、かき氷の他にも色々有りますね・・・どれにしましょう」

御品書きを眺めながら、まるで全ての品を持って来いと言わんばかりに目を輝かせる。

金は自分の財布から出しているが、朝から食べた量を考えると、この子の食生活が不安になってきた。


「何時もこんな物ばかり食べているのか、君は」

「今日は特別ですよ。お祭りですから」

「そういう言い訳が通用するのは子供だけだと思うのだが?自称大人」

「煩いですね、もやし半妖。甘いものは別腹なんですよ・・・と?」

途中で切ると、近くの給仕を呼んだ。

「すいません、これって・・・」

「はい、祭りの期間限定、真夏の御汁粉早食い大会です。女性のみの参加ですよ~」

「賞品アリ、と書いてますが・・・」

「ええ、時間内に食べきった方には、一年間男性とのペアでのみ使用可能な、この店の無料券を進呈・・・」



「やります!!」



何故だろう、空気が変わった。

周りを見渡すと、席についていた女性の視線が一斉に此方に向かっている。

「大丈夫か?結構な量だぞ?」

「ふふっ、余裕ですよ。乙女の真の力を甘く見ないでもらいたいものです」

これだけ喰って、乙女と言い張るか、この幼女は。

「とにかく、挑戦します!!早く持って来て下さい!!」

「か、畏まりました。直ぐに・・・」

「あ、僕は葛餅で。白くまも」

「は、はい!!直ぐにお持ちします!!」






・・・どうしてこうなった。





・・・まあ良いか。面白そうだし。








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  • Date : 2010-06-21 (Mon)
  • Category : SS
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