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  1. 姫街道

    姫街道

    2010-12-06 (Mon) 21:23

    自分で渡しておいて、勝手に悶々とする魔理沙が可愛くて仕方ないですわ・・・。
    霖之助さんのことだから特に考えずに毎日使う

    マフラーほつれる

    魔理沙が自宅に持って帰って繕う

    なんとなくギュッってやったら香霖のにおいがして悶々とする

    きっとこんな感じで魔理沙は眠れない夜をループしたらいい。

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ぬくもりつなぎ



肌寒い冬の朝。

仰向けに寝返りを打つと、陽射しに照らされて思わず瞼を擦った。

ベッドから震える体を引きずって這い出た私を包む、ひんやりとした空気。

欠伸をしながら燻った暖炉に魔法を掛けて、柔らかな温もりを享受する。

白い息を吐きながらじんわりと手先を温めて、ふと思う。

今頃は、アイツも寒さに愚痴を零しながらストーブに寄り添って居るのだろうか。

…想像したら、少し笑ってしまった。

寒さが苦手なのは解るけど、アイツが暖房に張り付いて離れようとしない姿は、どうにも似合わない。

近くに置いていた紙袋から中身を引き出して、私はゆっくりと手を動かし始めた。

秋の初めから編み続けた、ふかふかで真っ赤な毛糸のマフラーを。



「おーい、何やってんだ、香霖」

空中で華麗にターンを決めて、私は横に降り立つ。

庭で箒片手に落ち葉を集めていたコイツは、文句を言うかのように
「庭掃除だよ。」
とだけ答えて、「何をしに来たんだ」と言わんばかりの眼差しを向けた。

「つれないねぇ、一人寂しく過ごすお前にわざわざ会いに来てやったってのに」

「放っておいても勝手に上がりこむ人間の一人に、寂しいなんて言われる筋合いは無いんだが?」

「これはまた手厳しいことで。にしても…」

周囲を見渡すと、辺り一面落葉の海。

「随分難儀してるみたいだな?」

「そうニヤつくなよ、余計疲れる」

「これ、全部森から来たのか?」

「そうだよ、今年は随分と木枯らしが酷いからな…」

「ふーん、まぁこっちは森の中だし気にならないけど」

「全く、羨ましい物だ。で、今日は何の用事だったんだ?本当は」

「ん?…まぁ、有るといえば有ったんだけどさ」

「煮え切らない返事だな」

「まぁ良いや、どうせ暇だったし。手伝うぜ」

「…まぁ、手伝ってくれるのは有り難いが…」

「で、さ…ついでだから、コレ」

会話の流れで、持ってきていた紙袋を香霖に押し付ける。

「何だ…?マフラー、かな?」

「かな?、ってのはどうなんだよ、感想として」

「いや、これ…長くないか?どう見ても」

一人分には少しだけ…、と言い訳するには長過ぎるマフラーをしげしげと見つめる香霖。

「い、いやまぁホラ、調子に乗りすぎて編みすぎたというかその…」

「ん?魔理沙の手編みだったのか」

「そ、そうだけど…文句あっか」

「いや…ふむ…」

じっくりとマフラーを眺める姿を見てると、妙に緊張してしまう。

「な、何だよ」

「中々良い出来じゃないか。全部一人で?」

「あ、ああ。最初にやり方だけ、アリスに教わったけどさ…」

「そうか…それで、これは一体誰に渡すのかな?」

「…は?」

「大方道具に詳しい僕に見せて、評価でも貰いに来たんじゃ…」

「ば、馬鹿言うなよ!?それはお前に…」

しまった、つい声を荒らげて…

「僕に?なんだい?」

「…ああもう、そうだよ!!お前のために必死で編んだんだよ!!悪いか!?」

言ってしまった。

もっとこいつが察してくれれば、こんなに顔を赤くする事も無いのに。

…このニブチン。

暫くして顔を上げると、香霖が呆けた様に固まっていた。

「…おい、香霖?」

「あ、ああ、少し驚いただけだ。済まないね」

「たく…良いから早く受け取れよっ」

「そうか…。有難う、魔理沙。大事に使うよ」

「…!!ま、まぁほつれたら言えよな、直してやるからさ!!」

「解った解った…っと、巻いてもかなり余るな、これは」

早速首に巻き始めたが、流石に長すぎたか、余った部分を持て余している。

「…ならその余り、使わせてもらうぜっ」

そう言って香霖が持っていた分を掴むと、自分の首に巻き付けた。

…じんわりと香霖の体温が伝わってくる。

「…魔理沙、動きづらくないか?」

「いいんだよっ、これで!!ほら、さっさと掃くぞ!!」

…いかん、顔が徐々に赤くなってきた。

振り向いて距離を置こうとしたが、マフラーで繋がったせいで一緒に香霖も付いてくる。

仕方無しに、背中合わせで箒を動かす。

そうして結局マフラーと同じ色に顔を染めながら、一日中庭掃除をしてしまった。

あのマフラー、香霖堂に置いてきたけど、やっぱり使っているんだろうか。

わたしの匂いが、香霖のと混ざって…



…ヤバい、これ以上は何というか、私の思考がヤバい。

書き込んでいた日誌を閉じて、明かりを消す。

ベッドに飛び込んで毛布を頭から被り、瞼を閉じた。

「…眠れないのぜ…」

渡すだけで良かったのに、なんであんな事したんだろう…

丸まったまま悶々とし続ける私を照らす月が、何故だか今日は呆れている様に見えた。

…ちくしょう。

「香霖のばかやろー…」




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  • Date : 2010-12-05 (Sun)
  • Category : SS
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  1. 姫街道

    姫街道

    2010-12-06 (Mon) 21:23

    自分で渡しておいて、勝手に悶々とする魔理沙が可愛くて仕方ないですわ・・・。
    霖之助さんのことだから特に考えずに毎日使う

    マフラーほつれる

    魔理沙が自宅に持って帰って繕う

    なんとなくギュッってやったら香霖のにおいがして悶々とする

    きっとこんな感じで魔理沙は眠れない夜をループしたらいい。

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