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【東方一時間SS】ほしがきこわい

からん、からん。

「…さっ、さぶうぅぅぅぅ!!」

中に飛び込んで店のドアを閉めるなり、素っ頓狂な声を上げる魔法使い。

「お疲れ様。ほら、タオル」

差し出された厚手のそれを手元からひったくると、彼女は恨みがましい視線を向けながら口を開いた。

「ったく、覚えてろよ…くそう」

「おいおい、大体最初に食べたいって言い出したのは魔理沙、君の方じゃないか」

「普通か弱い女に取りに行かせるか?こんな猛吹雪の中を」

「自分で言い出したジャンケンの結果がこれだろう。自業自得だ」

「むう…それを言われると弱いのぜ」

「で、どうだった?」

「出来てたのは半分ぐらいだな。残りはまだ渋柿のまんまだぜ」

そういって彼女は、縄で束ねられた串刺しの渋柿を差し出す。

「今日になってやっと冷え込んできたからね…レティには感謝しなければ」

「だからってこれはやり過ぎだぜ、どう見ても…乾燥する前に凍りつくっての」

「まぁ、ご好意だしねぇ…有り難く受け取ろうか」

「ありがた迷惑だっての…取り敢えず喰おうぜ」

「そうだな、皿持ってくるから、串から外してくれ」

「うーい」

そう言って店主が運んできた白陶の皿に弾きだされた干し柿は、真っ白な粉を噴き、黒ずんで皺だらけの姿。

実に旨そうだ。

「どれどれ、味は…うぇっ、渋っ!!」

どうやらハズレを引いた模様である。

「こっちは問題ないな。美味い美味い」

一方の店主はご満悦の様子。

「チクショー、一口寄越せー」

「自分の皿が有るだろうよ」

「一つダメなら串ごとダメに決まってるだろー?…貰いっ!!」

そう言って彼女は、皿の上の残りを纏めて口に放り込んだ。

「あ、こらっ!!」

「もうおそいぜもふぁもふぁも」

ニヤケ面で頬張る彼女の様子を見て、店主から表情が消えた。

「…魔理沙」

「…何だぜ、香霖」

躙り寄る店主。

「…返せ」

「…は?…いや、ちょっ、待っ」

一瞬の後、地吹雪が乱れ飛ぶ幻想郷に、少女の叫び声が響いた。

次の朝、香霖堂を訪れた者が目にしたのは、軒下に吊るされた大小の影。

一晩中の猛烈な冷気によって美味しそうに熟成した、黒光りする干し柿と。

「ごめんなさい」と書かれた紙を抱えた、黒白魔法使いの冷凍乾燥された哀れな姿だったとさ。

どんとはれ。






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  • Date : 2010-11-03 (Wed)
  • Category : SS
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