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あしたげんきになあれ。(5)

一気に書いたのは良いが、長くなったので分割うp。








一方その頃。

魔理沙は森の中心部から遠く離れた、とある水辺に居た。

目的の茸は、すでに風呂敷の中に包まれている。

屋敷から持ってきていた手帳には、茸が自生している場所が記されていた。

「森の中には幾つか獣道が存在するため、そこを伝うようにして近づき、脇の茂みから入った先で目的の場所に辿り着く」

記された通りに枝葉を掻き分け、滴る雨露や泥水を被りながら進んだ先には、絵の通りの大振りな茸。

辺り一面にびっしりと生え揃ったそれを、魔理沙は時間を忘れて採り続けた。


しかしいざ帰ろうと振り向けば、そこは見知らぬ場所。

目印にしていた木々たちの姿は無く、徐々に不安が押し寄せてくる。

そんな時、寺子屋で教わった話を思い出す。

「森や山で道に迷った際は、水の流れる方へと進め」

丁度近くを流れる小川を辿って、此処へとたどり着いたのだ。

「どうやってかえればいいんだろ・・・わかんないや」

「かえるさん、どうすればいいかわかる?」

水辺で動き回る雨蛙に問いかける。

傘から雨粒が一滴、ピシャリと蛙の頭を叩く。

一鳴きした蛙は、逃げるように飛び込んでしまった。

「・・・・・うぇっ」

傘を地面に落とし、蹲る。

「・・・う、き、のこ、もって、か、なきゃ・・・ぐすっ」

地面に落ちた傘が、うっすらと光を帯び出した。

「おかあさん・・・おとうさん・・・ひぐっ」

ガサッ。

「っ・・・!?」

茂みから、音がする。

「・・・だ・・・れ・・・?」

ガサガサッ。

「ひぅっ!!」

聴こえて来たのは、まるで獣の如く荒い息遣い。

咄嗟に、風呂敷を抱えて丸まった。

「・・・けーねせんせぇ・・・こーりん・・・」

ひたひたと、足音が近づく。

「・・・っ、ふっ・・・!!」

足音は、すぐ傍で止まった。
震えながら、瞼を開ける。



「・・・え?」

そこに座って居たのは



「・・・いぬ?」

目の前には、真っ白な犬、の様なもの。

「いぬさん、どうしてここにいるの?」

恐る恐る、手を伸ばす。




瞬間、




「ウオォォォーン!!」



鋭い咆哮と共に、犬の形が爆ぜた。



内から溢れ出したのは、紙、紙、紙。



空すら覆い尽くす程膨大な、純白の紙。



やがてそれらは、一つ一つが形を変える。


犬、猫、鳥、魚、様々な生き物。


まるで子供の書いた絵の様にあやふやな紙たちは、空に道を描いて往く。


雨、風、雲、全てを吹き飛ばして現れたのは。



巨大な白一色の、虹の橋。


呆然と立ち尽くす魔理沙に、先程の犬が歩み寄る。
首を背に向けて、促す様な仕草を見せた。
「・・・のっても、いいの?」

犬は何度も言わせるな、とでも言う様に、一声。
「わんっ」
抱えていた風呂敷をくわえて、しゃがみ込んだ。

魔理沙が背に乗ると同時に、虹の橋へ向けて走り出す。

それに合わせる様に、他の紙たちも空を舞う。

「すごいすごいすごい!!おそらをはしってる!!」
視界に、宙に浮かぶ二つの影が見えた。

「こぉぉーーりぃぃーーん!!けぇぇーーねぇぇーー!!」

二人が手を振りながら、名前を呼ぶ。


吹き払われた雲の後には、

優しく幻想郷を照らす、朱色の光が伸びていた。

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  • Date : 2010-05-17 (Mon)
  • Category : SS
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