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あしたげんきになあれ(2)

最終的には慧霖になりますが、しばらくはちび魔理沙が動き回るので、ご容赦を。
しかし、どうしてこうなった・・・w




視界が、揺れる。
目の前が、はっきりと見えない。
すぐ傍では、先程の女性が止めに入ろうとしていた。
頼む、魔理沙・・・早く・・・




「こーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりんこーりん!!!!」

早く、僕の頭を揺さぶるのを止めてくれ・・・・・!!





「大丈夫でしょうか?気分の方は…」
「まあ、何とか。済みませんね、お見苦しい所を…」
「うふふ~。こーりん~。」
魔理沙が頭に張り付いたまま離れないため、仕方無しにそのまま恩師の元へ向かうことになってしまった。
周囲の目が痛い………。

横には、先程僕を頭上の幼子から引き離し、介抱してくれた寺子屋の教師。
どうやら、魔理沙から話を聞いていたらしく、店までの同行を申し出た。
此方としても、魔理沙がいつ暴れだすか判らないので、渡りに船である。

僕の事を気に入ってくれているのは嬉しいのだが、いかんせん活発過ぎるのだ。この子は。





「とても仲が良いんですね、魔理沙と」
「一方的に遊ばれているだけですよ。この子も一体、僕の何処が良いのやら」
そう言う割には、この男は随分嬉しそうだ。
魔理沙からの話を聴く限りでは、偏屈なイメージが有ったのだが、この分だとそうでも無いらしい。
子供の事を大事に思っているのが、言葉の端々から伝わってくる。
眼鏡で遊ぶ魔理沙と、必死に抵抗する森近さんを横目に、私は目の前にある、人里一の道具屋の暖簾をくぐった。





「いらっしゃい、慧音先生。香霖堂もご苦労だったな」
そう言って出迎えたのは、この霧雨道具店の主。
魔理沙の御父上だ。
「お邪魔致します、霧雨さん」
「お手数をお掛けしまして申し訳ない。わざわざ先生に送って頂けるとは…」
「いえ、奥様を見舞いに伺おうと思って居りましたので。お気に為さらずに…」
「おとーさん!!こーりん!!」
「判ってるよ。お前にも、手間を掛けさせた。立ち話も何だ、二人とも上がってくれ」
促されるままに、森近さんと座敷へ上がる。
彼の頭上では、器用に魔理沙が靴を脱いでいた。
霧雨さんも何も言わない辺り、ここではあの場所が魔理沙の定位置なのだろう。
…思わず、クスリと笑ってしまった。





「あら、いらっしゃい。」
「ご無沙汰しております、奥方様」
「香霖堂さん、それに慧音先生まで。態々来ていただいて、有難う御座います」
通された部屋には、優しい顔つきの女性が、布団から身体を起こしていた。
「奥様、お身体の方は…」
「大丈夫よ、先生」
そう制して、彼女は
「ちょっと疲れが溜まっただけなのに、ウチの夫と来たら大袈裟なんだもの。布団から出れなくて、暇でしょうがないのよ」
「ご無事で何よりですよ、奥方様。まさか貴女が倒れるとは」
「まさかとは何よ、まさかとは。この様子だと、随分大袈裟に触れ回ったみたいね?アナタ」
霧雨さんはバツが悪そうに、
「むう…しかし、お前が倒れたのなんて初めてじゃあないか」
「余計な心配させて迷惑かけてどうするのよ、全く。と言うか魔理沙、早く香霖堂さんから降りなさい。疲れて居るでしょう」
「えー、やだよぅ」
「お話、長くなっちゃうから。別のお部屋で遊んでらっしゃい」
「………わかった」
そう言って、魔理沙は出て行ってしまった。
「さて、折角だし、寺子屋での魔理沙の話なんか訊いちゃおうかしら」
「そうですね、では…」
頭の中で話す内容を思い出しつつ、私は出て行く魔理沙と、それを目で追っていた森近さんが気にかかっていた。





「オトナばっかりはなして、つまんない。」
そう呟きながら、魔理沙は長い廊下を歩いていた。
「なにしてあそぼうかな…あれ?」
そこに有ったのは、一冊の手帳。
手に取ってページを捲ると、描かれて居たのは鮮やかなキノコ。
「どんなつかれや、びょうきもなおる、えいようまんてんキノコ………そうだ!!」
「とってきて、おかあさんにたべさせる!!」



そう叫ぶと手帳を握りしめ、魔理沙は飛び出して行く。



走り出した彼女を追うように、暗く、淀んだ雲が、ゆっくりと流れていた。
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  • Date : 2010-04-30 (Fri)
  • Category : SS
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